当マンションは給湯システムと暖房システムが一緒になっています。
しかし会計上は別々にしています。
平成26年度の給湯収入は二千百万円。
暖房収入は千六百万円。
住民は給湯費に多くのお金を払っています。
しかし実体は逆で、石油は暖房に90%、給湯に10%が使われています。
計算の根拠は下にあります。

給湯と暖房の割合を給湯費から逆算します。
計算はまず給湯費収入から給湯に使われた水の量を計算し、その水を沸かすために使われた石油の量を求めます。そしてその量を全体の石油使用量と照らし合わせ、給湯と暖房の割合を求めます。

平成27年1月の給湯費収入は2,257,640円。
ここから給湯基本料4,700円×330戸=1,551,000円を差し引くと706,640円
この金額を給湯使用料の1立方メートル(トン)440円で割ると、706,640円÷440円=1,606立方メートル(トン)。
つまり平成27年1月は給湯のため1,606立方メートル(トン)の水を使用した計算になります。

次にその水を沸かすために使った石油の量です。
1ccの水を1℃上げるのに必要な熱量は1cal。
水温5℃の水1,000Lを43℃のお湯にするのに必要な熱量は(43℃-5℃)×1,000L=38,000kcal
石油のエネルギーは8,800[kcal/リットル]
1トンの水を5℃から43℃のお湯にするために必要な石油量は4.31リットル
1,606立方メートル(トン)の水を沸かすために必要な石油量は1,606×4,31=6,921リットル
つまり平成27年1月に給湯のために使われた石油量は6,921リットルです。

同月の暖房も含めた石油「総」使用量は69,094リットルです。
このうちの6,921リットルが給湯に使われました。
すると、69,094-6,921で、残り62,173リットルが暖房に使われた計算になります。
つまり、石油の10%が給湯に、90%が暖房に使われているということです。